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たかきろぐ

「自動運転」「情報系大学」「雑記」をだらだらと書いています

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エビスビールのベンチャー感覚

まじめ-コラム まじめ

先日東京を訪れた際、エビスビール記念館に行ってきた.

記念館の内容がとてもよかったので記事にする.

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 言わずもがな,エビスビール記念館は恵比寿に位置している.恵比寿ガーデンプレイス内にあり,恵比寿駅から歩いて10分程度である.

ヱビスビール記念館 | 工場見学とミュージアム | サッポロビール

試飲が2杯付いている記念館見学が500円で受けられるのだが,これが非常によかった.内容は30分程度なのだが,エビスビール創業からの流れがとても面白い.

 

私が面白いと思った流れは以下の部分だ.

エビスビールは現在のサッポロの前身である日本麦酒醸造会社によって開発される.当時,明治20年頃は日本各地に小規模なビール工場が乱立しており,その数は150〜200もあったとされている.まさに,ビール戦国時代であったのだが,エビスビールはドイツから醸造技師を招き入れ,仕込みの釜・醸造機関・製氷機などの必要設備も全てドイツから輸入し,他の醸造所と一線を画した.

さらにアンテナショップとして銀座に恵比寿ビールビヤホールを設立,ビール文化を広めるきっかけとする(ちなみに今の値段で1杯2000円程度と,かなりの高額で提供していたらしい).

その後,パリ万博にて出店を果たす.後にセントルイス万博で欧米勢を抑えてのグランプリを獲得する.

ここまでの流れをイベントごとに箇条書きすると

  • 1887年(明治20):「日本麦酒醸造会社」設立
  • 1889年(明治22):ビール醸造施設完成(会社設立から2年)
  • 1890年(明治23):エビスビール誕生(会社設立から3年)
  • 1899年(明治32):銀座にアンテナショップ設立(会社設立から12年)
  • 1900年(明治33):パリ万博出店(会社設立から13年)
  • 1904年(明治37):セントルイス万博にてグランプリ獲得(会社設立から17年)

工場設立から製品化まで1年,国内にアンテナショップを建ててから他国の万博についやしたのも1年.とにかく行動が早い.

ちなみにライト兄弟が有人動力飛行に成功したのが1903年.つまり移動に飛行機は利用できない.移動は船だ.現代の船で欧州に行こうとしても,往復で2ヶ月程度は必要である.当然インターネットもない.物理的な移動,情報確保に今の何倍もの労力が必要だったはずだ.当時のビジネスマンの人材・機材確保の手腕は相当なものであることがうかがえる.

このエビスのスピード感を考えると,身が引き締まる思いだ.

 

さて,記念館ではエビスにまつわるエピソードをもっと聞ける(戦時のビール事情などは悲しい).ビールの美味しい注ぎ方も必聴である.加えて,エビスビール記念館ではエビスグッズ展示販売,軽喫食が提供されている.説明員のお姉さんも美人なので,昼間からビールを飲んで気分が良くなれるし,悪い所なしだ.所要時間も1時間程度(見学のみなら30〜40分)なので,東京を訪れた際は是非顔をのぞかせてみてはいかがでしょうか?

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これからしばらくはビールをエビスにしなくちゃ.